<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 讀鄧魴詩>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 鄧魴の詩を讀む>
<BookPage: 108-110>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
塵架多文集，
偶取一卷披。
未及看姓名，
疑是陶潛詩。
看名知是君，
惻惻令我悲。
詩人多蹇厄，
近日誠有之。
京兆杜子美，
猶得一拾遺。
襄陽孟浩然，
亦聞鬢成絲。
嗟君兩不如，
三十在布衣。
擢第祿不及，
新婚妻未歸。
少年無疾患，
溘死於路岐。
天不與爵壽，
唯與好文詞。
此理勿復道，
巧曆不能推。
<End Poem>
<Translation>
幽だらけのわが書棚に文集がある、ふとその一巻をひらいてみた。とうえんめい 著者の姓名を見ないうちは、陶淵明の詩集かと思った。名を見ると鬱勢だとわかり、ひどく悲しくなった。詩人は災厄の多いもので、近ごろでもそのよい例がある。 京兆のひと杜甫は、それでも拾遺の官を得た。襄陽の孟浩然は、しらがになったときいている。かなしや君は官職も寿命もだめで、三十歳で無位無官、及第はしたが禄を得ず、婚約したばかりで妻も来ず、年わかく病気もしないのに、旅行中に急死した。天は位や寿命をあたえず、ただ上手な詩だけあたえたのである。彼のこの運命のことはもう説くまい、すぐれた易者でも予知できなかったのだから。
<End Translation>
<Formatted Translation>
幽だらけのわが書棚に文集がある、ふとその一巻をひらいてみた。とうえんめい 
著者の姓名を見ないうちは、陶淵明の詩集かと思った。
名を見ると鬱勢だとわかり、ひどく悲しくなった。
詩人は災厄の多いもので、近ごろでもそのよい例がある。
京兆のひと杜甫は、それでも拾遺の官を得た。
襄陽の孟浩然は、しらがになったときいている。
かなしや君は官職も寿命もだめで、三十歳で無位無官、
及第はしたが禄を得ず、婚約したばかりで妻も来ず、
年わかく病気もしないのに、旅行中に急死した。
天は位や寿命をあたえず、ただ上手な詩だけあたえたのである。
彼のこの運命のことはもう説くまい、すぐれた易者でも予知できなかったのだから。
<End Formatted Translation>